糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴3選
今回は糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴3選を発表したいと思います。
糖質制限ダイエットとは、主に主食である米とかパンとか麺といった糖質源をなるべく取らないようにして行うダイエット法のことです。
特に限りなく糖質源を少なくすることによりカラダで作られるケトン体を主なエネルギーとして使うダイエットをケトジェニックダイエットと言います。
この糖質制限は個人差はあるものの、ダイエット効果が非常に高く、一時期多くのメディアで話題になりました。
ですが、実際に糖質制限をやろうと思うと、ちょっと勇気が必要ですよね?
「自分に糖質制限が合っているのか?」、「やったとしても続けることができるのか?」こういった不安を持つ方は、私のクライアントさんでも多いです。
もちろん私も、最初に糖質制限を行った時には、不安がありました。「本当に糖質制限は自分に合っているのか」「もっと自分にとってやりやすいダイエット方法はないだろうか」と何となく悩みながら行っていた経験があります。
そうしているうちに、パーソナルトレーナーとして、自分で実際に糖質制限を体験したり、ダイエットについて色々勉強したり、クライアントさんのダイエットをサポートしたりしてきたことで、どんな人が糖質制限に向いているのか、逆に向いていないのかが、わかるようになったんです。
今回は私の持っている知識や経験から、糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴を皆さんにシェアしたいと思います。
そうすれば、事前に糖質制限があなたにとって合わない可能性があることがわかりますので、実際に糖質制限をやっちゃったあとに、やっぱり糖質制限が自分には合っていなかったなんてことを防ぐことができるかもしれません。
そうすれば、自分に合わないダイエットで無駄に苦しまなくて済みますし、食費とか時間とか余計なコストをかけるリスクも少なくなります。
糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴は3つありますので、順番に発表していきます。それでは早速いきましょう。
目次
あぶらっこいものがキライ、苦手な人
糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴1つ目は、あぶらっこいものがキライ、苦手な人です。
「なんだそんなことか、俺全然脂っこいものとか余裕だから」と思った方、糖質制限は思った以上にあぶら、つまり脂質を摂らなければいけません。
糖質制限は糖質を制限しているのでケトン体という物質を主なエネルギー源にしますが、このケトン体は脂質をたくさん摂ることで、多く作り出すことができます。
逆に言えば、脂質をあまり摂らないで糖質制限を行ってしまうと、このケトン体をうまく作り出すことができず、低血糖になり、空腹感も増し、さらには大切な筋肉も大きく減ってしまう可能性があります。
なので、糖質制限の時には、たくさんの脂質を摂る必要があるわけです。特に男性に関しては、ダイエットといえどある程度多いカロリーを摂りますから、あぶらっこいものが苦手だという方には、消化吸収の面でも、メンタル面でもキツいダイエットになってしまう可能性があります。
具体的な例を出して、実際にどのくらい脂質を摂らなければいけないのか見ていきましょうか。
男性で30歳、身長170cm、70kg、週に2回くらい運動している人を例に考えていきます。
この人の1日に摂取する目標のカロリーを緩めに1,800kcalとします。
糖質制限、とりわけケトジェニックの場合、この摂取する目標カロリーの60%を脂質から取ることが推奨されています。
計算方法は話がややこしくなりそうなので今回は省きますが、この人が1日に摂取する脂質量は、120gとなります。
この120gってどのくらいかというと、調理あぶら約大さじ10杯分、卵約24個分、牛肩ロース約700g分にもなります。もちろん単一の食材だけで、1日の脂質量を確保するわけではないですが、相当な量の脂質を摂らなくてはいけないことが想像できたかなと思います。
そしてあぶらものが苦手な方は、脂質の消化吸収も悪い可能性があるので、そういった方は食欲が一気に低下する可能性があるでしょう。
ダイエットの時に食欲が低下することは、基本的には食べ過ぎ防止になるので良いことですよね。
ただ、日頃から筋力トレーニングをしっかり行っている場合、筋肉を維持するためにはしっかりとたんぱく源を食べる必要があります。
そのたんぱく源を食欲が低下しているために、なかなか食べる気にならなかったり、見ただけで吐き気がする、嫌になるといった事態に陥ることも結構あります。
ただタンパク量はしっかり確保しなくてはならないので、低脂質なたんぱく源やプロテインから脂質を摂ろうとするわけですが、そうすると今度は脂質量が足りなくなってしまうわけですね。
ですが脂質を多くすれば、食欲が低下する、そしてタンパク量が確保できないという悪循環になってしまいます。
僕もケトジェニックを行ったことが何度かありますが、この脂質量の確保が一番の難関でした。
結局僕の場合は、この脂質を大量に摂るということよりも、脂質を抑えてダイエットする脂質制限の方が合っていたので、基本的に糖質制限は行いません。
あぶらっこいものがキライ、苦手な人は、無理して糖質制限を行わず、脂質制限でダイエットをしていっても良いでしょう。
お金をかけたくない
続いて2つ目の発表です。糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴2つ目は、ダイエットにお金をかけたくない人です。
糖質制限ダイエットは、きちんとやろうとすると意外と食材にお金がかかるんです。
さっきも話しましたが、糖質制限では脂質を大量に摂ることになります。そして効率よくダイエットをする、また健康的にダイエットをするためには、脂質の種類にも気を付けなくてはいけないです。
具体的にどんな脂質が好ましいかというと、オメガ3脂肪酸やオレイン酸、中鎖脂肪酸です。
これらの脂質、脂肪酸はダイエットととても相性が良く、効率的に体脂肪を減らしたりとか、血中コレステロールを減らしたり、ケトン体を多く出したり、健康的にもとてもメリットのある脂肪酸です。
これらの脂質を摂るための代表的な食材が、青魚やナッツ類、えごま油やアマニ油、アボカドやオリーブオイル、MCTオイルなどです。つまり、糖質制限を効率的、健康的に行おうとすると、これらの食材を揃える必要があるんですね。
脂質制限なら、白米と鶏むね肉の皮なし、多少のオメガ3脂肪酸とビタミンやミネラルを補給するサプリなどあれば、特に問題なく行えてしまうので、かなり安く済ますことができますが、糖質制限だと先ほど紹介した食材を揃えるとそれなりにお金がかかります。
もし、糖質制限でも安く済ませたい場合には、鶏もも肉の皮つきをオリーブオイルで調理することで、ある程度タンパク量と脂質量を確保することができますが、厳密に糖質制限を行いたい場合は、意外とお金がかかることを覚えておきましょう。
ケトフルーの症状が強い
続いて3つ目の発表です。糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴3つ目は、ケトフルーの症状が強い人です。
ケトフルーとは、簡単に説明すると頭がボーっとしたり、頭痛が出たり、眠りが浅くなってしまったりといった症状で、これは糖質制限初期にカラダがうまくケトン体という糖質の代わりのエネルギーを分泌することができないために起こるとされています。
なので、糖質の摂取をしっかりと抑え、カラダがケトン体を上手に出せるようになれば、一般的にはケトフルーの症状は治まるといわれています。
ですが、中にはこのケトフルーの症状が強く出る方もいて、その症状の重さにとても辛い思いをする方もいます。
しかも、遺伝子検査で糖質制限が合っていると判断された方であっても、かなり強いケトフルーの症状が出ていた方もいたので、実際に糖質制限を試してみないとわからない部分なのかもしれません。
ケトフルーの対処法としては、しっかり糖質を抑える、水をたくさん飲む、MCTオイルを摂取する、ミネラルを補給する、よく寝るといったことが挙げられますが、こういった対処法を行ったとしても、なかなか改善しない場合は、糖質制限が自分に合っていなかったと判断して、やめてしまってもいいのではないかと思っています。
そういった糖質制限が合っていない人は、脂質制限がとても合っているケースが多い印象があるので、脂質制限を中心にダイエットを進めていっていいでしょう。
我慢して辛いダイエットをするよりも、合わないと判断したら別の方法を試すのも、結果的にダイエットを効率よく進めることに繋がったりするものです。
もし糖質制限を始めて、ケトフルーの症状が強く出る、体調が悪くなってしまった場合は、別の方法でダイエットを試みてみるといいかと思います。
いかがでしたでしょうか。
今回は糖質制限ダイエットに向いてない人の特徴3選をお伝えしましたが、他人が勧めているからといって、そのダイエットが本当に自分に合っているかどうかはやってみないとわからないので、糖質制限をやろうと思っている方は、今回のブログを参考に本当に自分に合っているのかを考えてみてください。
もちろんやってみないとわからない部分もあるので、実際に糖質制限にチャレンジしてみて、判断してみるのも良いと思います。